コロナ禍でも学生生活を楽しみ、岸和田市役所職員に
◇ 岸和田市の魅力を発信
今年4月、大阪府岸和田市に採用され、広報広聴課に配属されました。岸和田市は大阪湾に面した城下町で、勇壮なだんじり祭が全国的に有名です。私は、岸和田市への移住者・定住者の増加を目指し、市の魅力を市内外に発信する業務を担当しています。主な業務内容は、Instagramで市の魅力(観光スポットなど)の発信、魅力を掲載したPR冊子の作成、市公式YouTubeの更新、イベント等での市PRブース出展などです。
◇ 地域の人全員を対象とする仕事=公務員を目指す
特定のターゲットを絞った仕事ではなく、老若男女問わずそこに住んでいる人全員を対象とした仕事がしたいと考えていたことから、市役所で働きたいと思うようになりました。岸和田市を受験したきっかけは、岸和田市立の高等学校に通っていたことです。3年間で岸和田のまちに愛着を感じ、自宅からも近いという点から、岸和田市を受験しました。
桃山学院大学(以下、桃大)出身ということが、仕事をするうえで役に立っています。距離が近いということもあるかとは思いますが、桃大出身という話をすると、大体の方が知っている大学なので、話が弾みます。よく「あのお店あるところちゃうん?」と言われることがあって、そこから話が広がるのは、いろいろな方とコミュニケーションにつながり、とても良かったなと思います。
◇ 法学部の学びを生かす
桃大では法学部に所属していました。公務員を目指す学生が多い学部です。現在も業務の中で法律や条令に関して調べることがありますが、法律用語になじみがあるため抵抗感なく条文を読むことができると感じます。一般企業であっても法律に関わることが全くないことはないはずなので、社会人になって法学部の学びが生きる機会は少なくないでしょう。
法学部の永水先生は、おもしろくて優しい方で、ゼミではとにかく判例をたくさん読みました。自分の発表内容に関して、先生はいつも色々な視点からフィードバックしてくださるので、そういう考え方もあったのかと気付くことが多かったです。また、様々な文献をご存じでいらっしゃるので、何を参考にしたらよいかわからないときは先生に聞くとすぐに理想的な文献に出会えました。4年間大変お世話になりました。
同じ法学部で、江藤先生の授業もとても好きでした。話が分かりやすくて、どんどんその内容に引き込まれていくような授業でした。一限目の授業でどれだけ眠たくても、江藤先生の授業は毎回楽しみでした。
◇ コロナの影響を受けた学生生活
在学中の桃大は、1年次のときは「ザ・キャンパスライフ」という感じで、学生が常にいっぱいいて活気があって、明るい大学だなと感じていました。2年次になってからはコロナ禍になってしまい、対面授業がほとんどなくなったことから、大学に行くこともほぼなく、友達にも会えずに家で受講していました。4年次になってからは対面授業も少しずつ復活し、活気が戻ったように思います。
コロナ禍での大学生活で、zoomなどの遠隔授業が多かったことから、遠隔での対話に慣れていたことが今、役立っています。会議でzoomを利用することもあるので、使用方法や話すときの目線・表情などに関しては、経験しておいて良かったなと感じています。
でも最近キャンパスを訪れた際は、私が1年次のころのように学生もたくさんいて、みんな楽しそうにしていたことが印象的でした。少しうらやましいですね。
◇ アルバイトで磨いたスキルも、就活で生かす
4年間お世話になった、ゼミの永水先生の言葉をお借りすると、すぐに帰宅する学生でした。部活もサークルも入らず、家に帰って過ごしたり、友達と遊んだり、課題に追われたり、バイトに行ったりしていました。
空きコマに同じ法学部の友達と大学のカフェで過ごしたことが楽しかったです。特にすることがないときは、カードゲームをしたりして大笑いしました。テストや課題があるときは、「わからん!」と言い合いながら一緒に取り組んでいました。集まると結局別の話をしてしまって、家で一人焦りながらやったことも何度もあります。友達と一緒だったら、難しい講義も楽しかったです。
高校時代から続けていたアルバイトは、就活をする際にガクチカ(学生時代に力を入れたこと)として評価していただいたことがあり、継続力や臨機応変に対応する力を培うことができていたのだなと感じました。電話応対も少しはしていたので、今の業務でも変に緊張せずに電話応対をできている気がします。