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地元の魅力を探る旅:新聞記者の視点から見る徳島の魅力

◇ 置き去りにされがちなニュースを伝える

徳島県内のイベントや出来事を取材し、記事の執筆を行っています。例えば、地域のお祭りやフードバンクの食糧危機まで幅広い内容を担当します。デジタル版に載せる記事を書くこともあります。取材では相手としっかり向き合い粘り強く話をすることで、置き去りにされがちなローカルニュースを確実に伝えていく必要性を実感しました。また、記者として欠かせない仕事が「事実確認」。間違った情報を載せると、紙面の信用だけでなく県民の不利益にも繋がりかねません。どんな記事でも、一つ一つの事実を徹底的に確認するようにしています。また、人名や数値には細心の注意を払い、誤字脱字にも気をつけています。

入社後4~5月までは社会部司法警察担当として、事件事故の対応や裁判を取材していました。日々の業務の中では、交通事故で亡くなっている人や詐欺に巻き込まれる人の多さを実感しました。記事にして実態を周知することで、被害に遭う人を少しでも減らすことができたらと考えるようにもなりました。
現在は選抜高校野球の担当をしており、甲子園に出場する高校を取材しています。選手を支える様々な人の熱い思いを県民の皆様にお届けし、阪神甲子園球場では現場の臨場感もお伝えできればと思っています。

記事作成の際は誤りが無いよう、事実や誤字脱字の確認などを徹底的に行います

◇ 徳島のことを伝えたい

新聞記者を意識するようになった始まりは中学生の頃に参加した職場体験でした。実際に記者の仕事を目で見て体験した時が、新聞記者という仕事を身近に意識し始めた瞬間だったと記憶しています。中高時代は国語が得意だったこともあり、漠然と「文字に関わる仕事がしたい」と考えるようになりました。
夢が明確になったのは、長年生まれ育った徳島を出て大阪で過ごし始めてからです。県外出身の友人に「徳島って何があるん?」と聞かれた際に、私はすぐに答えることができませんでした。徳島の魅力を伝えるためには、まず自分が知らなければならない。この出来事が新聞記者を目指すきっかけとなりました。特に地方新聞は、地元に特化した地域密着型の情報配信ができることが最大の強みだと考えています。自分が生まれ育ってきた「徳島」で暮らす人が、将来にわたって輝けるように、伝え続けていきます。

取材で現地の方から話を聞く、堀金さん

◇ 社会学を学び多面的な視野を養う

社会学は「常識と思われていることを違った角度から見つめ直す」学問だと考えています。記者として社会の動きを追いかけていく中で、「報道されていることや社会通念は果たして正しいことなのか、違った角度から見ると新しい視点が存在するのではないか」と思考を巡らせることが多々あります。桃大で「社会学」を4年間学び続けたことで、多面的・多角的な視野を養うことができたのではないでしょうか。
岩田考先生のゼミでお世話になりました。実習では量的調査を行いましたが、ゼミでは質的調査で考察するよう指示されました。当時はアンケートしか調査方法を知らず、文献から調べたり考えたりと大変でしたが、他の調査法を知ることができて勉強になりました。クリスマスにはゼミ生でケーキを食べたり夏には合宿に行ったり、楽しかった思い出もたくさんあります。
木島先生の社会学基礎講義や音楽社会学などで、社会学の基礎を教わりました。実習では雑誌の制作をご指導いただきました。「社会学って面白い」と思えるようになったのは、木島先生のお陰です。
2年次からは教職課程も履修していたので、教育に関するニュースを見ると授業で習ったことが思い起こされます。教育実習で現場に出たことや教育に必要なことなど、今の仕事でも取材時に役立っていると感じることが多々あります。

岩田ゼミの仲間と。社会学科の学びは、すべて今の仕事に繋がっていると感じています。

◇ 何にでも挑戦できる場

在学中は、どんなことにでも挑戦してみたいと考えていました。
入学当初は憧れのキラキラしたキャンパスライフが始まり、趣味のダンスや勉強に打ち込む日々でした。ところが、2020年には新型コロナウイルスが拡大し、授業はおろか外に出ることもままならない。出口のない暗闇にいるようでした。
このまま何もせずに4年間を消費してしまっては、桃大に進学した意味が無い。そう思い立った20年の4月、自分のダンスサークルを立ち上げました。外出が少なくなった今ならSNSを使った周知が効果的なのではないかと考え、ダイレクトメッセージで声掛けを行ったり、時間帯を分けて発信し最も見られる時間帯を分析したり、できる限りを尽くしました。その結果、外に出られるようになった頃には30人以上のメンバーを集めることができました。
何も出来ないから諦めるのではなく、行動を起こすことで誰かを笑顔にできたなら、このサークルを作った意味はあったのではないかと感じています。この時期にたくさん手助けをしてくれた仲間たちは、今でも大切な存在です。
桃大は「何にでも挑戦できる場」でした。留学や就職、サークル活動にボランティアなど、学生が「やりたい!」と感じたことをそっとサポートしてくれます。サークル登録に手間取っていたときも、親身になってご指導いただきました。

コロナ禍で新たに立ち上げた、ダンスサークルのメンバーと

◇ 4年間をどう使うか

桃大で何がしたいのか。4年間をどう使うかで、卒業後の世界が変わってくると感じています。旅行や遊びも良し、資格取得や留学など選択肢は様々です。
私の在学中の1番の思い出はサークル活動と旅行です。自分が立ち上げたサークルに加え、既存のダンスサークルにも所属していました。元々中学生からHIPHOPダンスを習っていたので、大学ではもっと幅広いジャンルに挑戦してみたいと考えていました。先輩方や同期も優しく、ロック・スタイル・ブレイクなど初めてのことでも挑戦する機会を与えてくれました。桃大に進学したからこそできた挑戦だと思います。
また、「就職すると時間が無くなる」と言われていたので、大学生のうちにたくさん旅行をしようと思っていました。中四国や近畿圏内はもちろん、新潟などにも足を運びました。その土地ならではの文化や人情、美味しい料理や観光名所などに触れた経験は、自分の財産になっています。

これからも、徳島県の魅力を県内外へ発信していきます!

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