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物理的な距離があっても、それを感じさせない社会の実現に向けて

 桃山学院大学(以下、「桃大」という。)を卒業後、日本電気株式会社(以下、「NEC」という。)に就職しました。当時は、「都市と地方で物理的距離があっても、それを感じない社会の実現」を成し遂げたいという気持ちを持って入社しました。卒業時に、桃大で取り上げていただいたインタビュー(2018年)でも、次のように話しました。

「僕の夢は、地域格差の是正。在宅勤務という働き方が少しずつ普及する中で、きっと地方都市でも都会と変わらずバリバリ働けるようになっていくでしょう。僕は将来、そのような社会づくりに貢献したいと考えています。」

 
ご存じのとおり、コロナ禍ではこのような社会が一気に加速しました。このことは、技術進歩のスピードを強く感じるきっかけとなりました。

 現在、私はモビリティソリューション統括部で自動運転車両に組み込まれるシステム開発に関する営業職を担っています。就職当時の「物理的距離を感じさせない社会の実現」という志を、今は自動運転という分野で達成したいと思っています。
 いま、技術は急速に進化しています。自動車技術ひとつとっても、数年前までは「自動運転なんて・・・」と言われていたぐらいです。スピード感を持って、時代や社会を先端で引っ張っていく、そんな存在でありたいと思っています。


卒業時のインタビューでも、 物理的な距離を技術で縮めたいと語ってくれていました。

いまの私を支える、桃大での4年間

 いま、仕事をするうえで大切にしていることのひとつに「分かりやすく伝える」というものがあります。これは、在学当時所属していた金融のゼミで鍛えられた私の武器です。経済動向や金融政策について、ゼミや学内の大会で何度も発表をする機会をいただきました。その都度、新聞などの記事や文献などでよく見られる「聞いたことのないニュアンス」や「取っつきにくい理論」と格闘したことが、いまの糧になっています。
 自分の言葉で相手にしっかり伝えるためには、正しい理解が不可欠です。当時鍛えた力は、現在の仕事でとても役に立っていますし、良い評価をいただくきっかけにもなっています。大学3年生という若者が「日本の経済」を題材にゼミ活動を行うのはとても大変でしたが、指導していただいた経済学部教授の中野先生(現:桃山学院大学長)には感謝の気持ちでいっぱいです。

 そしてもう一つ、いまの私を支えるものがあります。それは、「桃大」という存在です。
 在学期間中には、インドネシアでのワークキャンプを含め本当に様々な経験をさせていただきました。成長の機会がたくさん用意されている点が桃大の大きな特徴ですが、先生や職員の皆さんの「熱量」もすごいのが桃大の特徴だと思っています。
 就職活動の支援ひとつ取っても、毎年1,000名以上いる就活生に対して一人ひとりに担当者をつけて就職活動のゴールまで徹底的に支援をしてくれます。私も、担当の職員の方に何度も相談してその度にアドバイスをいただき、一歩前進するという経験をしました。いまの私があるのは、就職活動を支援してくれたキャリアセンターの皆さんのおかげです。
 もちろん、同じ熱量をもって共に就職活動を走り抜き、今はそれぞれの分野で社会や世界を支えている仲間も、心強い存在です。


1学年下の後輩で、同じくNECに勤務する廣田さん(本学社会学科卒)と。右が宮下さん。

小さなことでも一歩ずつ、前へ。

 NECでは2030年ビジョンに「環境」「社会」「暮らし」の3つを挙げ、持続可能な社会の実現を掲げています。いま社会で起きている問題や警鐘が鳴らされている課題などに対し、ITの力で貢献していくのがNECの目指す姿です。私もその一員として世の中の役に立つ人間でありたいと思います。
 近い将来、(私が携わり)良くなった世界で、お世話になった方や、家族、友人、そして私自身もそれを間接的に享受できれば嬉しく思います。
小さなことでも一歩ずつ。一所懸命頑張りたいと思います。

【在学中の、宮下さんの記事はこちら↓↓】

【経済学部 経済学科の学びは、こちら↓↓】

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