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著作権法務とデザインを得意とする法律家

 皆さんは『行政書士』という職業をご存じでしょうか。
ドラマにもなったことのある職業ですが、その具体的な業務内容を知っている人は意外と少ないかもしれません。

 行政書士の業務は、各種許認可業務(役所に提出する書類の作成・提出)、相続、遺言、成年後見(被後見人の財産管理)、契約書の作成、外国人の入国・在留手続きや帰化手続きなどなど・・その業務内容は多岐にわたります。このように幅広い業務を有する行政書士ですが、私はその中でも特にマイナーな知的財産権(主に著作権)に関する業務を得意としております。具体的には、クリエイターの作った作品の著作権に関するルールを定めた契約書作りや、他人の作った作品を利用する際の法的リスクの判断をする法律相談などが、私の得意な知的財産業務に該当します。インターネットやSNSの急速な普及、AIの発展やNFT(非代替性トークン、ブロックチェーンを使って唯一のものであることを証明する技術)など、昨今ニーズが上がり続けている分野であると感じています。
 また、私の事務所には専属の漫画家・イラストレーター『丸井ひさ子』がいることから、行政書士業務と並行して広告漫画やキャラクターデザインの仕事もしています。丸井がイラスト作りを担当し、私が丸井の作ったイラストの版権に関する書類を作る『デザイン×法務』という、当事務所にしかできない独自のスタイルの確立に成功しました。

2023年5月29日に行われた「法職ブラッシュアップ講座」では、後輩へ法職の魅力を伝えていただきました

◇入学前から行政書士志望 大学は人生最高の4年間

 入学前に法律系の仕事について調べていたときに行政書士について知り、その業務範囲の広さに魅力を感じ、志すようになりました。開業当初は相続や許認可業務をするつもりでしたが、自分にしかできない独自の技能が必要だと感じ、上記の当事務所独自のスタイルに辿り着きました。行政書士は、発想次第でオンリーワンになれる仕事だと感じています。
 在学中はフォークソング部に所属し、ボーカルとギターを担当していました。バンド活動は本当に楽しくて・・大学の4年間は人生最高の4年間でした。何度も繰り返したいくらいです(笑)
 大学3回から行政書士の勉強を始め、卒業後はフリーターをしながら桃大の資格支援講座を受講したり、法学部特別研修生として桃大に復学したりしながら勉強していました。そして合格したのが2015年、長かったぁ~。卒業後もたくさん支援していただいた桃大にはとても感謝しています。

「卒業後も、支援を続けてくれた桃大には感謝しています」と、岡嶋さん

◇得意分野を作る 知財の専門家に

 2015年1月末に行政書士試験に合格。
 同年2月に祖父が亡くなり、行政書士ではなく一般人として祖父の相続手続きを手がけ、相続手続きに必要な書類の調査や収集・作成など、大変でしたがやり遂げることができました。そして同年6月に、亡き祖父の部屋を借りて『おかじま行政書士事務所』を開業しました。
 祖父の相続手続きを終えた際に、「初心者の自分にできるのだから、法律家なら誰でもできるはずだ」と感じたことから、「行政書士として生き残るには自分にしかできない専門分野が必要がある」と思うようになり、行政書士の仕事内容を調査した際に見つけた『知的財産・著作権法務』に興味を持ち、勉強を始めました。音楽、アニメや漫画、ゲームが趣味であることもあり、それらに深く関わる著作権法の勉強はとても楽しく、今も著作権法関連の裁判の判例研究は続けています。『金魚電話ボックス事件』の地方裁判所の判決の論理構成の問題点を周りの知財関連の専門家に指摘したところ、実際に私の指摘した通りに高裁で判決が覆りました。この出来事で自分が周囲の専門家よりも著作権法の深みにいるということを感じ、著作権法の専門家としての自信がつき、因果関係は不明ですが、それ以降知財関係のご依頼をいただくことが増えました。

 私の人生最大の目標は「日本で一番著作権に詳しい法律家になる」ことです。
 また、愛すべき母校の後輩たちに講義をすることにとてもやりがいを感じており、将来は『日本で一番の著作権法の専門行政書士』と『日本で一番熱い講師』を両立したいです。

日本で最も著作権法に詳しい行政書士を目指します、と意気込みを語ってくださいました!

「法職ブラッシュアップ講座」の様子は、こちら↓↓

法学部の学びは、こちら↓↓


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