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大学生活の証しとなった資格取得/コロナ禍を乗り越えて目標を達成

◇ 留学を目指して入学

高校時代にオーストラリアでの短期留学を経験していたので、大学では長期留学をしたい、でも休学などせずに4年間で卒業したい、と考え、その両方に応えてくれる桃大を選びました。私は海外の文化にあこがれて外国で過ごしたいというタイプではなく、むしろ日本国内で暮らしていきたいと思っています。ただ、国内でも外国の人と関わる機会は増えていますし、知らない場所で知らない国の人に話しかけることが出来たら、自分が変わるきっかけになると思っていました。幼稚園から小学校卒業まで英語ネイティブの先生がおられる英語教室に通ったおかげで、英語の聞き取りは得意だったので、もっと生の英語に触れて英語の力を磨こうと考えていました。

「将来に向け、国際的な知識やスキルが必要だったので桃大に進学しました」

◇ 入学直後からコロナ禍の影響

ところがコロナ禍のため入学後2年間は対面授業がなく、リモートの講義を受けることになりました。キャンパスに通うこともできず、「このまま何もしない大学生活にはしたくない」と思い、資格を取得して「(大学で)これをやった」と言えるようにすると決意しました。本を読むことが好きで、歴史にも関心があったので、司書と学校司書、学芸員、日本語教員の資格に挑戦することにしました。

資格取得のための講座を受講し、学部の授業でも資格に関係する考古学、文化財修復、東洋美術などの科目を選択し、とても忙しい学生生活になりました。平日は毎日登校し、卒業に必要な単位数を大幅に上回る単位を取得しました。私はテストは好きではありませんが、勉強することは苦になりません。充実した学生生活になり、3年次修了時に司書、学校司書、日本語教員の資格を取得し、4年次後期に学芸員資格を取りました。

在学中、資格取得のため毎日忙しく勉強していました

◇ 目標をかなえた学生時代

学生時代の目標は留学することと、アルバイトをしてお金を稼ぎ好きなことに挑戦すること、でした。コロナの影響で100%の達成は難しかったのですが、半分ぐらいは成し遂げられたと思います。

日本語教員資格取得のための実習で、台湾の協定校である輔仁大学に短期の留学が出来ました。現地の学生を相手に日本語の授業をし、改めて日本語は(外国人にとって)難しい言語なのだと実感しました。例えば小さい「ツ」のはねる音や「オータニ(大谷)」などの伸ばす音の発音などです。

日本語教育実習を行った輔仁大学(台湾)で、日本語学習者のみなさんと

3年次にようやくキャンパスに登校できるようになり、授業を通じて知り合った先輩や先生との交流で多くの経験が出来ました。
司書資格のための「図書・図書館史」を担当する先生に誘われ、学園祭で「ヒューマンライブラリー」というイベントに参加しました。これは病気を抱えている方やLGBTQの方、在日外国人といった、誤解や偏見を受けやすい社会的マイノリティの方が「本」となり、「司書」と呼ばれる媒介者を通して「読者」と呼ばれる一般の方と対話する企画です。
私たちは「司書役」として、登壇者と来場者の間に入り体験談などを聞き出すお手伝いをしました。活動を通じて多くの刺激を受け、印象に残っています。
博物館実習などの少人数の授業では先輩や他学部の学生とも仲良くなりました。本物の弥生土器に触れるなど、印象深い体験も多かったです。自分で土器づくりに挑戦したこともありましたが、本物の土器のようなきれいな形にはできず、古代人の技術の高さを感じました。

資格取得で忙しい学生生活でしたが、4年次の1年間、好きな本に関われる書店でアルバイトしました。販売される本に付与される番号・ISBNなど司書の勉強で学んだ知識も役立ちました。

資格取得のための授業などを通じ、多くの友人や先生との出会いがありました

◇ 就職後も資格取得を目指したい

3年次後半からの就活では、いろいろな業種の企業の選考を受けました。
取得した資格や趣味の多さなどをアピールし、無事に内定を得ることができました。
社会人になれば、今以上に忙しい毎日になるかと思いますが、就活が忙しくて合格できなかった「国内旅行業務取扱管理者」の資格に挑戦しようと思っています。

資格の内容と業務が一致していなくても、「頑張ったことが資格という形になる」ことが楽しいんです。
もちろん、職場で必要になる知識の勉強にも楽しんで取り組もうと思います。

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