大学図書館で本の魅力を伝える!
「読んでみたい!」という気持ちを引き出す。
「大好きな本に関わる仕事がしたい」。寺澤がライブラリースタッフ(通称:らいすた)として大学の図書館でアルバイトをはじめた理由だ。大学の図書館というメリットを活かし、授業の空き時間を利用しながら効率的に勤務。主な業務は、返却された図書の整理や自習室の使用手続きの窓口などである。
季節ごとのテーマに合わせた特設コーナーの設置も、彼女を含めたらいすたのメンバーが担当。図書館司書から提示されたテーマに沿って、それぞれがオススメの本にPOPをつけて紹介していく。いかに手に取ってもらえるかが大きなポイントだ。寺澤は2年次に受講した「マーケティング論」の授業で学んだことが活かされたと言う。「販売促進や企画を学んだことで、ターゲット設定などを具体的に考えられました」。選んだ本の魅力をいかに伝えるか。「読んでみたい!」という気持ちを引き出すため、授業で学んだことを実践しながら考え抜く。ある写真集は、情景が浮かぶように言葉選びを大切にして紹介したことで、途切れることなく貸し出された。図書館司書からは「写真集の空気感が伝わってきた」と高い評価を受けた。
他にも、らいすたは春の桃山フェスタや秋の桃山祭などの行事で、図書館主催の古本市や紙芝居の運営スタッフとして参加。来場する地域の住民の方に楽しんでもらえるように活動したことで、主体性や行動力が高まった。
アルバイトで企業を知りたい。
彼女はこれまでにアパレルショップ、ファーストフード、コンビニエンスストアでアルバイトをしてきた。複数のアルバイトを経験した理由をこう語る。「アルバイトをしながら、企業を知りたかったんです。就職活動ではじめて経営サイクルを学んでも遅いと思っています」。卒業後は「女性が活躍している会社で働きたい」と考えている。らいすたで高められた考える力を活かし、自分にふさわしい進路を選んでいくことだろう。
(※この内容(学年表記含む)は2018年4月取材時のものです。)
らいすたが活動する、桃山学院大学図書館の詳細は、こちらから↓