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救護施設で利用者の方の生活をサポート!

きっかけとなった高校野球での経験。

人を支える仕事に就きたいと考えている足立。彼には苦い経験がある。甲子園をかけた高校3年の夏。最後の試合にメンバー入りすることなく、選手としての夏は幕を閉じた。しかし少しでも戦力になるべく、裏方としてひたむきにチームをサポート。仲間からの感謝の言葉が嬉しく、「この先も誰かの力になりたい」と決意した。さまざまな道が考えられたが、彼が選んだのは人の日常を支える福祉の道だった。

アルバイトを通して学びが深められている。

足立は桃大の社会福祉学科で、人々が安心して暮らせるように地域社会の福祉課題解決に取り組む「地域福祉」を中心に学んでいる。そしてアルバイトでは、教員から紹介を受けた救護施設(身体や精神に障がいがあり、経済的に日常生活を送るのが困難な人たちを支える施設)で勤務。薬の飲み間違えがないか、就寝中にベッドから落ちていないかなど、施設で暮らす人々の日常生活を支えるのが役割だ。 
アルバイトで気付くことも多いと足立は言う。「福祉施設は地域に根ざしているけれど、まだまだ地域との接点が少ない気がします」。さらに「自治体が目標に掲げていることとのズレがある」とも語る。現場を知らなければ、決して感じることのできなかった課題だ。 
社会福祉学科の実習はある程度の期間に限定されるケースもあるが、アルバイトは長期間働くことができるのがメリット。「長期間にわたり接することで、利用者の方の行動一つひとつの気持ちを考えることができました」。一人の職員として深く関わり、相談しにきてくれた人の「見えない気持ち」をくみ取ることで、本当の悩みを話してもらえるようになる。彼は「アルバイトを通して学びが深められている」と感じている。

高校時代に抱いた夢をかなえるために。

「福祉の考えをベースに、もっと広く人の役に立ちたい」。足立は救護施設でのアルバイトを通じて、さらに広い視野で、もっと人へ貢献したいという夢を抱いた。現在は医療系の企業を中心に就職活動をしている。どんな結果になろうが、ひとつ確かなことは、高校時代に彼が抱いた「人を支えていきたい」という気持ちを大切にしていること。新しいステージに挑戦するという覚悟を力に、足立は次へと進みはじめている。

(※この内容は2018年5月取材時のものです。)