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ビジネスデザイン学部の連携企業である、商社に内定

学内で企業の社員との接点が豊富

 私が内定をいただいたKISCO株式会社(以下、KISCO)は商社ですが、プッチンプリンのカップなど包装材料を作って提案するメーカーの機能も併せ持っています。

 そもそも、KISCOを知ったのは、ビジネスデザイン学部で1、2年次生が必修のPBL(課題解決型)授業の連携企業として社員の方が大学に来られたときに、出会ったことがきっかけです。当時私は3年生で、直接この授業は受けていなかったのですが、キャンパス内で企業説明会のようなセミナーを開いてくださると聞き、参加しました。そして、このセミナーをきっかけに商社の仕事について興味を持つようになりました。その後も、KISCOの社員の方は授業のため頻繁に大学へ来られていたので、自分から声を掛けて具体的な業務や社内の雰囲気などを聞くようにしました。すると、「今度、企業説明会を開くから来てみたら?」と案内してもらえるようになったのです。

 他にも数多く商社の企業説明会に参加しましたが、KISCOに対する魅力は深まる一方でした。大学との接点が多くあったことで詳しく会社について知れたことや、メーカーの機能も持つユニークさ、自分で考えて行動することが求められる風土にも魅力を感じ、「この会社で頑張っていきたい!」と決意しました。

 実はKISCOを知るまでは、ITベンチャーやコンサルティングの仕事ができる会社への就職を考えていました。というのも、これらの業種なら、1学期間じっくり企業の社員の方と課題に取り組み解決策を提案するPBL(課題解決型)授業など、大学で学んだことを大きく生かすことができると考えていたからです。しかし、ビジネスデザイン学部で身につけた課題解決能力はどのような業種でも十分に発揮できる力だということに気づき、KISCOに志望が変わりました

ビジネスデザイン学部の教場「あべのBDL(ビジネスデザイン・ラボ)」は日々、企業の方と学生が出会う機会で溢れています(松本さん)

桃大への入学は人生のターニングポイント

 桃山学院大学に進学したのは、進路相談の際、高校の先生に「君は考えることが好きそうだし、よく話すからビジネスデザイン学部に行ってみたらどうか」と勧められたからです。参加したオープンキャンパスで、ビジネスデザイン学部の授業には企業の方も参加をされていると聞き、面白みを感じました。
 私は中学・高校生のころに「社長になりたい」と憧れを抱いていたことがあるのですが、大学入学後にさまざまな企業の社長とお会いする中で、皆さんがとてもパワフルでモチベーションを高く持っておられることに、触発されました。そして、「私もこのような人たちになるには、もっといろんな挑戦をしなければいけない」と思うようになったのです。

 その挑戦のひとつが、自分たちの手で高校生に対するPBL(課題解決型)授業を企画し、提供することでした。「探究コース」がある高等学校の高校生に授業を提供するため、大学のPBL授業を参考にし、企業にも協力要請の声掛けをして実施しました。1回目は20人程の生徒に参加してもらって大成功。ところが2回目以降は参加者が徐々に減っていき、最終的にゼロになるという挫折も味わいました。このときの失敗は、自分たちの力不足を知るよい機会になりました。

挫折もたくさんしたからこそ、「成長した自分」に自信を持つことができました

 その後も、起業家が多く参加する「グローイングアップ大阪」というビジネスプランコンテストに出場したり、ゼミの担当教員である菊地教授の指導を受けて、日本農業市場学会で学部生として発表したりする経験もしました。桃大はこうした取り組みに対して強く背中を押してくれるので、ここまで成長し続けられたのだと思います。桃大への入学は、間違いなく人生のターニングポイントだったと思います。

 高校生をはじめ、皆さんに知っていただきたいのは、ビジネスデザイン学部は企業との接点が多く常に新しい挑戦ができ、考える力が鍛えられる学部であるということです。加えて、グルーブでの学びが続くので、仲間とともに支え合いながら主体的に取り組む力も身につきます。大学では目的を持ち、一つ一つ力をつけて、社会に出てほしいと思います。

※この内容(学年表記含む)は2023年1月取材時のものです。

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