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資生堂グループの課題解決に貢献し成長実感

◇好奇心からマーケティングへ

 経営学部を選んだ決め手は、好奇心でした。高校生の頃、友人たちの筆箱の中のシャープペンシルはどれも違う企業のものでした。ボールペンやマーカーペンの細い本体に小さい文字でたくさんの情報が書かれていて、見過ごしてしまうかもしれないところにも、企業がこだわっているから、消費者は違うものを好み、購買するのではないかと考えました。企業のマーケティングを学んでみようと、経営学部に進学しました。

 消費者心理とセールスプロモーションについて研究する辻本法子ゼミに所属しています。消費者がモノやサービスを購買するまでに考えること、消費者に購買してもらうために企業がしている努力を、現地調査やグループワークを通じて探求しています。▽大阪・難波の3つの商業施設に出向き、客層やレイアウト、広告などからプロモーションの違いを調査する「商業施設調査」、▽雑誌に掲載されている洋服と、街行く人々の洋服を比べ、ファッションの流行を調査する「街角トレンド調査」、▽資生堂グループのザ・ギンザ様からの依頼を受け、Z世代の化粧品購買行動調査と資生堂化粧品のプロモーション方法の提案――の三つが主な活動です。

企業のマーケティングを専門的に学びたく、桃大へ進学しました

◇化粧品ブランドのプロモーションを提案

 資生堂の化粧品ブランド・BAUM(バウム)の商品をZ世代に買ってもらうためのプロモーション方法の提案を依頼されました。Z世代とは1990年代後半から2010年代序盤までに生まれた世代で、私たち学生もZ世代です。

 Googleフォームでアンケートを行い、若者がBAUMを知らないという課題が浮き彫りになりました。また、BAUMの価格帯は若者にとっては少し高価であり、普段使いするには購入をためらうという意見が多く寄せられました。
 そこで私たちは、カップルYouTuberを起用してギフトブランドとしての認知を高めるプロモーションを提案しました。「男女問わず使えるBAUM」、「プレゼントとして喜んでもらえるBAUM」をアピールします。普段使いではなくギフトとしてBAUMを購入してもらい、贈った側も貰った側もBAUMを認知する状況を目指しました。

授業の空き時間は、図書館で過ごすことが多いです

◇自信を得た大企業へのプレゼン

 資生堂グループの課題解決に貢献したことは、学生時代にもっとも成長を実感できた体験でした。自分たちの考えやアイデアは社会の役に立つ(社会から見ても面白い)ことを実感した瞬間でした。

 企業の方と対等にお話しする、考えを提案する機会はとても貴重で、実りあるものだったと思います。未熟な所が多かったはずですが、お褒めの言葉だけではなく、改善するべき点を指摘し、学生の考えを引き出すような深掘りした質問をしてくださいました。社会人体験のような時間となり、辻本教授、資生堂のご担当者様に感謝しかありません。

大学での学びがどう役に立つのかを知ったとき、「成長した」と感じました

◇個性集まる桃大で多様な価値観を吸収

 桃山学院大学は、個性的な人たちが集まっています。刺激を貰えるところが好きです。所属ゼミナールを例に挙げると、感性バラバラ集団なので、話し合いでよく衝突が起こります。悪い意味での衝突ではなく、他の人の価値観や意見を吸収できる良い機会になっています。真面目にぶつかり合えることが良いところだと思います。

 私は高校時代、将来のことなんてこれっぽっちも考えていませんでした。でも、どの大学に進んだとしても、その先の道をつくるのは自分であり、どんな選択になるのかは、自分次第です。高校生の皆さんに一番伝えたいことは、「何事も妥協するな!」ということです。楽しいことや辛いことを共有し互いに成長できる仲間を得て、やりたいことが見つかる場所が桃大であればうれしいなと思います。

桃大は、お互いに刺激し合いながら成長できる場所です

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