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学外のアイデアソンで上位入賞が相次ぐ――ビジネスデザイン学部の強みを語り合う

 ビジネスデザイン(BD)学部の学生が、学外のビジネスプランコンテストで高い評価を受けています。課題解決型(PBL)授業として1年次から企業やNPO、行政などが抱える課題の解決提案をグループワークで半期かけて練り上げる「PBL授業」や、短期で解決策を提案する「ドメイン科目」などの特色ある学びが、学生の分析力やリーダーシップ、コミュニケーション力を向上させることが背景にあります。BD学部の学びの実際を、2023年夏に行われた学生アイデアソン「タテシナソン」(長野県立科町)で大賞などを獲得したBD学部3年の高取誠也さん、2年の能登悠加さんに語り合ってもらいました。

◇ ワクワクする学びが魅力

――BD学部は設置5年目の若い、斬新なカリキュラムが特長の学部ですが、お二人がこの学部を選んだ理由は?
 高取 私は中学生の時、ニュース番組で地域を盛り上げる活動をしている企業のレポートを見て、「将来はそういう企業を起こしたい」と考え、経営学系の大学に進学しようと思っていました。具体的な大学の選択はなかなか決まりませんでしたが、高3の12月ごろ、BD学部を紹介するテレビ番組を見た母が「ここがいいんじゃない?」と勧めてくれました。しばらく考えて、3月の入試を受けて、BD学部に合格しました。

 能登 私は、様々な問題を抱えている教育の現状に疑問を感じ、教育環境を変えるために貢献したいと考え、進学先を検討していました。たまたま桃山学院大学の別の学部を調べていたら、BD学部の情報にも触れ、「ワクワクする講義が受けられる」と魅力を感じました。最終的に、「自分が楽しく勉強できるところで、教育環境を変えることができたら」と考えて、BD学部を選びました。

教育現場が抱える課題を、環境面から解決していきたいという思いを胸に、BD学部へ進学しました(能登さん)

 ――入学してみて、実際はどうでしたか。
 高取 入ってみて良かったと実感しています。学部の施設、環境も申し分ないですし、授業もコミュニケーションの方法など社会人になってから直接役立つ内容が充実しています。お金の動きなど経営に直結する知識についても、深く学べていると感じています。
 ただ1、2年次の「PBL授業」は大変でした。班ごとにビジネスプランを練り上げ、内容を競いますが、2年間一度も(学内の)賞を取ることができず、悔しい思いをしました。その中で、班のメンバーとの付き合い方、時間をかけたコミュニケーションの方法などについて改善点を学べたことが、今回のタテシナソンで生きたと思います。

 能登 私は女子高出身ということもあり、またコミュニケーションのとり方が男女で違うので、うまく人間関係を進めるのは難しいな、と感じたこともあります。入学当初は、自分の価値観を他者に主張することが大切だと考えていましたが、受け入れてくれる人もいれば、そうでない人もいることがわかりました。
 「PBL授業」では組織やコミュニケーション、チームワーク、チームビルディングの力を磨くことが出来たと思います。特に、メンバー同士の信頼がないと成果が出せないことを実感しました。考えていることは一人ひとり違い、助けてもらったり、私が助けたりしますが、外に向けて(自分の考えを)アウトプットすることが大事だと学びました。それがタテシナソンで役立ったと思います。

 高取 それは確かにありますね。授業で学んだけど、この点が足りなかった、ということをタテシナソンで痛感しました。

授業やキャンパス設備など、どの面を見てもBD学部へ進学して良かったと感じています(高取さん)

◇ 明るく積極的な性格に

 ――BD学部で学んで、変わったことはありますか。
 高取 高校時代より(性格が)明るくなったようです。成人式で久しぶりに会った友人から言われました。何でもチャレンジしようという意識も芽生え、タテシナソンの募集を見つけて5分後には参加を決めていました。何事にも積極的になりましたね。

 能登 かつては困難に直面したら、「うまく行かないのは私が悪いから」とネガティブに考えていましたが、今は「どうしたらうまく行くのか」、「次に向けて何ができるのか」とポジティブに考えるようになりました。BD学部は積極的に動かなければならない学部です。「モチベーションとストレスケア」の授業で、ストレスが積み重ならないようにいかにストレスを逃していくか、うまく行かない時にどういう思考をするのか、などについて学んだことが役に立っています。

タテシナソンでは、初めて会った大学生とチームを組み、28時間後にプランを提案
タテシナソンでは、初めて会った大学生とチームを組み、28時間後にプランを提案

 ――BD学部の学びを通じて積極性、チャレンジ精神を磨いたのですね。これから挑戦したいことはありますか。
 高取 BD学部で音楽フェスティバルを開催したいと思っています。都心に近いあべのキャンパスのBD学部にはバンド練習に使えるような場所がありません。それでもあべのキャンパスの学祭・BD博でライブステージを開催したので、学内の音楽好きが集まって演奏する場を提供してみたい。「BD学部でこんなことが出来るんや!」という可能性、実績を増やしていきたいですね。
 卒業後には、来てくれた人の一生の思い出になるようなイベントを開催する仕事に就きたいと思っています。そして私の野望は、万博クラスの世界的イベントを開催することです。
 また、小さな夢ですが、50~60歳頃には、田舎でケーキ屋さんをやっていたいと思っています。スイーツが好きで、自分でも時々作っていますので。

 能登 フェムケア、女性の生理に関して何かアプローチする方法がないか、考えています。月1回、1週間続く生理でも、いつもの時間と同じように友人や恋人と過ごせるような解決方法について構想を練っています。

◇ 自分を変え、夢が見つかる場所

 ――これから進学先を考える高校生にアドバイスはありますか。
  高取 迷っている人こそ、BD学部に進学することを勧めたいです。「PBL授業」などで企業などの方から自社の課題や強みなどについて聞かせていただき、いろいろな業界のことを知ることができますし、自分がどういうことをしたいのか学べます。ビジョンがまだ描けていない人にこそ、BD学部はお勧めです。スポーツ、食、医療、福祉などに関する多彩な科目が用意されているので、夢を模索中の人こそ、夢が見つかる場所になるのではないでしょうか。

 能登 半期でビジネスプランをまとめる「PBL授業」、1か月ごとにレポートをまとめる「ドメイン科目」の課題をどんどん進めていかなければならず、止まっていられません。BD学部で学ぶと、「1か月でも変われる」という感覚があります。視野が広がります。
みなさんも、BD学部で自分を変えてみませんか。

これからもビジネスデザイン学部で、どんどん力をつけていきたいと思います

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