見出し画像

桃大での4年間は、「人生のターニングポイント」に溢れた毎日でした。

先生からのアドバイス、最後まで悩んで「桃大」への進学を決意

 大学進学の際、高校の先生からいただいたアドバイスが、今も心に残っています。
 「大学に入るのは、あくまで通過点。その後、どこに就職したいのか、どんな仕事をしたいのか、もっと長い目線で見てごらん」
 この言葉に、最後まで進学先を悩みました。

 当時、地方の国公立大学からも合格をいただいていたのですが、「長い目線」で今後について考えた時、「桃山学院大学(以下、「桃大」という。)への進学」が自分自身にとって最善であるという結論に至りました。
 それは、「新しい世界に(を)触れる、学ぶ、挑戦する」ことが大好きな私にとって、その条件を満たしてくれるのが桃大だと確信したからです。

 その判断は「最高の選択」だったと思います。たくさんの「新しいこと」に出会い、学び、そして体験することで、自分自身の価値観を構築する土台を桃大で築くことができたからです。

人生のターニングポイント、「インドネシア・国際ワークキャンプ」

 インドネシア・国際ワークキャンプ(以下、「IWC」という。)のことは、入学前に大学から配布されたIWCのチラシを、母が見つけたことに始まります。「桃大で、一番歴史のある海外プログラムらしいよ。」と母から渡されたチラシ。そこにあった「インドネシア」の文字。当時、海外へ行ったことがなかった私は「初めての海外、そして留学がインドネシアというのも面白いかもしれない」と考え、参加することにしました。
 事前研修やパスポートの申請、予防接種など出発に向けて多くの準備を進め、ワクワクした気持ちで現地へ向かいました。しかし、そこで待っていたのは、全く想像もしていなかった結末でした。

 現地では、初めて見る風景や文化に気分が高揚し、我を忘れてしまったのかもしれません。
 ボランティアをする山奥のブリンビンサリ村まで、デンパサールからバスで6時間も7時間もかけて移動した直後、出迎えてくれた現地の子どもたちと一緒に鬼ごっこをしていたときでした。
 体がズルっと滑ると同時に左足に激痛が走りました。
 「しまった。」と思った時には、すでに後の祭り。引率の看護師さんに診てもらったところ「これはヒビが入っているか、ひどい捻挫。詳しく診てもらうためには、再度デンパサールまで戻らないといけない。」との結論でした。

人生のターニングポイントとなった、「インドネシア・国際ワークキャンプ」。(右からふたり目が、尾坂さん)

 再び7時間かけて、デンパサールへ戻るのか・・・。考えた結果、下したのは「(デンパサールへは)戻らず、いまここで自分にできることを、最大限にする」という答えでした。
 その日、歩けない私はホームステイ先の家まで車で送ってもらい、玄関先であとからやって来る仲間を待っていました。その間、悔しさや、やるせない気持ちに苛まれ、ひとりで泣きました。同時に、「このまま落ち込んでいても、何も始まらない」「いまの自分にできることをやるしかない」と腹をくくりました。
 そして次の日から、「桃大や現地協定大学の仲間が活動している風景を、写真に収める」ということに専念しました。

 帰国前、空港へ向かうバスの中で、撮影した写真で作成したフォトムービーをサプライズで流しました。
 その時のみんなの顔は、今でも忘れられません。みんな、動画を見ながら笑ったり、泣いたり・・・
 この体験が「映像で物事を伝えることのおもしろさ」を教えてくれ、帰国後に国際教養学部の「メディア・映像文化コース※1」を選択するきっかけとなりました。

桃山学院大学図書館 学生スタッフ「らいすた※2」での経験

 はじめは、学内でアルバイトができるのは便利だという「軽い気持ち」でした。参加当初は、いわゆる図書館スタッフらしい配架業務や、本を紹介するPOP制作をしていました。転機は1年次の春休み。「大型画面で流す図書館の紹介スライド」の作成を依頼されたのが、その後「らいすた」としての活動の大きな転機となりました。
 当時、デザインなどに関する知識は全くなかったので、一から勉強しました。そういう意味では、70万冊以上の蔵書数を誇る桃大図書館に多くの関連図書がありましたので、文字どおり「読み漁り」ました。
 制作した作品は、周囲からの評価も上々で、その後いくつもスライドや動画を制作する機会をいただきました。
 4年次生になってからは、「らいすた」で培った技術や学んだ知識を後輩へ引き継いでいます。まったく知識を持っていない後輩への指導は、難しい反面、私自身にとっての「学びの深化」にもつながっています。
 そんな後輩たちが、所属する学科での学びや社会課題解決に向けた取り組みで伝えた技術を生かしてくれている姿を見ると、とても嬉しいですね。

技術を伝えた後輩の中には、コロナ禍で外出ができない高齢者に動画を通じて「模擬外出」を提供するプロジェクトに携わっているひとも。

 桃大での4年間を通じて感じることは「学生の挑戦を、大学全体でバックアップする環境や風土」があるということです。そして、全力で走る学生に教職員が全力で伴走し、期待をしてくれる空気があるのも桃大の良いところだと思っています。
 それは、単に「距離が近い」や「少人数制」という言葉だけで表されるものではなく、「学生一人ひとりの成長や学び」のためにどうあるべきか、ということを大学や先生、職員のみなさんが常に考えてくれているということだと思います。
 進学時に、高校の先生がかけてくれた「大学に入るのはあくまで通過点だから、もっと長い目線で見てごらん」という言葉。4年間を通じて桃大の魅力を知ったとき、当時高校の先生が私に伝えたかった事の意味が、分かる気がしました。

指導教員である、森田先生の研究室にて。「片目の見えない弟と、家族」を取り上げた、卒業制作のドキュメンタリー作品には、たくさんのアドバイスをいただいた。

「次ではなく今、チャンスを掴め」

 振り返ると、たまたま母が見つけたIWCや図書館スタッフの「らいすた」など、その時そのときにしっかりチャンスを掴んでいたからこそ、今の自分があると思えます。あのとき、「来年でいっか」と考えていれば、決して出会うことのなかったであろう仲間や体験にもたくさん出会うことができました。
 だからこそ、後輩の皆さんには「今あるチャンスを全力で掴み、そこでたくさんの体験をしてほしい」と強く思います。
 大学に入るのは、あくまで通過点。長い人生だからこそ、長い目線で進むべき道を選んでほしいと思います。

 一人でも多く、「世界が変わる体験」がたくさんある桃大で、大きく成長してほしいと思います。

「様々な成長の機会をいただいた桃大や図書館には、感謝しかありません。」

【尾坂さんもスタッフとして働いていた図書館スタッフ「らいすた」】

【尾坂さんが制作した動画】《ちょうどいい大学、桃山学院大学》

【英語・国際文化学科の学びはこちら】↓↓

※1 2023年4月、国際教養学部は3コース制(「英語プロフェッショナルコース」「グローバル共生コース」「日本東アジアコミュニケーションコース」)にリニューアル。グローバル共生コースで「メディア制作実習」などのメディアや映像の科目を用意しています。

※2 らいすたは、桃山学院大学附属図書館で学生スタッフとして業務する、アルバイト職です。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!